第六講
ほる
え〜、この第六講と、次の第七講では、
関西弁の言葉を覚えるというより、言葉のお遊びみたいなのをしようと思います。
それで、「ほる」ですが、
関西の方では「ほる」という言葉は、三つの意味をとることができます。
まず一つは、これは全国共通ですが、
「掘る」
です。
これは、そのままなんですが、穴を掘るとかの掘るですよね。
次に
「放る」
です。
関東の方ではこれを
「ほうる」
と読みますよね?
(これは俺の勝手なイメージですので、もし違ったらすんまへん)
関西ではこれも
ほる
と読むんです。
最後ですが、
「捨てる」という言葉がありますよね?
物を捨てるとか・・・
そのままの意味なんですけど。
この「捨てる」ということを、関西では
「ほる」
と言うんですよ。
「早く捨てろ!」
を
「早よほれ!」
とか
「これ捨てるわ」
を
「これほるわ」
とか・・・
こんな具合に
「捨てる」ということを「ほる」
と言うんです。
もちろん状況によってどの「ほる」か区別がつきますが、
もしあなたの目が見えないとしましょう。
とある人に
「これほって」
と言われました。
あなたはどの「ほる」か分かりますか?
「これを掘る」のか「これを放る」のか「これを捨てる」のか・・・
はっきり言うて、俺なら分かりません!
・・・ややこしいですね。
てか、書きながらややこしくて、頭が痛くなってきたのでこのへんでやめます。
以上で「ほる」の説明を終わります。