第八講
はまころ
「はまころ」という言葉ですが、これは関西弁ではなく三田弁です。
三田人になるためには是非とも知っておかなければならない単語です。
この単語の意味は、
「車輪」あるいは「タイヤ」
という意味です。
つまりは、
自動車のタイヤも、自転車のタイヤも、バイクのタイヤも、
自転車の補助輪も、ベビーカーのタイヤも、荷物を載せる台車のタイヤも、
おばあちゃんが買い物に行く時に押している手押し車みたいなやつのタイヤも、
光GENJIのローラースケートの車輪も、
ぜーんぶ「はまころ」です。
まあでも、この言葉も最近は聞かなくなりました。
俺もそうですが、みんな普通に「タイヤ」と言いますからね。
しかし、おじいちゃんおばあちゃんの世代では、タイヤという言葉になじみが無いせいか、
100%「はまころ」と言います。
要するに「はまころ」=「タイヤ」です。
付け足しですが、
俺はこの「はまころ」という言葉は全国共通やと思ってたんです。
ある時、いとこに「はまころは三田弁やで!」と言われて、
信じられなかった俺は、学校でみんなに、
「自転車の補助輪のことを何て呼んでる?」
って聞いてみたんです。
そしたら「こま」とかいろいろ答えが返ってきましたが、
誰も「はまころ」とは言わなかったので、
俺が、「俺ははまころって言うねんけど・・・」
って言うたら、何でか、爆笑されたんですよ・・・
んで友達に一言、「はまころは絶対無い!」って言われて・・・
そこでようやく「はまころ」は「三田弁」やったんや・・・と。
それからしばらくの間、俺の回りでネタにされたわけなんですが・・・
以上で「はまころ」の説明を終わります。